たけにぐさ (竹煮草・竹似草) 

学名  Macleaya cordata
日本名  タケニグサ
科名(日本名)  ケシ科
  日本語別名  チャンパギク(占城菊)、ササヤキグサ(シシヤキグサ)、ケンカグサ、ガラガラ、ゴウロギ、オオカミグサ
漢名  博落𢌞(ハクラクカイ,bóluòhuí)
科名(漢名)  罌粟(オウゾク,yīngsù)科
  漢語別名  博落筒、勃邏囘、號筒稈、三錢三、泡通珠
英名  Plume poppy
2006/05/01 新座市中野
2005/05/28 新座市中野 2005/06/09 同左
2008/07/21 神代植物公園

2008/07/10 入間市宮寺

2006/08/04 清瀬市旭ヶ丘

2008/08/29 群馬県 浅間高原
2007/10/04  神代植物公園
 タケニグサ属 Macleaya(博落廻 bóluòhuí 屬)には、次の2種がある。

   タケニグサ M. cordata (博落廻)
   M. microcarpa (小果博落廻) 
陝甘・湖北・河南・江蘇に分布、『中国本草図録』Ⅱ/0582 
 ケシ科 Papaveraceae(罌粟 yīngsù 科)については、ケシ科を見よ。
 和名の解釈に 二説がある。
 一は 竹煮草。一緒に煮ると竹
(筍)が柔らかくなるから(ただし、一緒に煮てみても タケノコは柔らかくならないので、俗説、という)
 二は竹似草。茎が中空で竹に似ていることから、或いは穂を出した群落の様が笹むらに似て見えることから。
 チャンパ Champa(占婆)は、むかしインドシナ(今日のベトナム中・南部)にあった国の名。この草が外来植物と考えられて、チャンパに当てられたもの。
 ササヤクギサ・ガラガラとは、熟した果実を振るとさらさらと音がすることから。
 『大和本草』に、「シシヤキ草 和黃芩ト云、武藏國ニテハササヤケト云」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』13(1806)箆麻の条に、「博落回 チヤンパギク 和黄芩 タチオホバコ シゝヤキグサ
瓜香草アカソニモコノ名アリ サゝヤキグサ ソゝヤキ仙台 ゴウロギ和州 ケンクハグサ ツケイシ阿州 タカトウ水戸 ウコン防州 オホカミグサ播州 ウラジロ同上 オホカメダヲシ藝州 カヂノハ紀州 カヂクサ丹後 ヲゴケゾメ」と。
 漢名は、昔の中国の子どもの玩具「博落廻」にちなむ。
 北海道・本州・四国・九州・臺灣・長江以南南嶺以北に分布。
 茎葉から出る汁は有毒。
 中国では、タケニグサ及び M. microcarpa(小果博落廻)の全草や果実(博落廻果)を薬用にする。 『全国中草葯匯編』上/811-812 『(修訂) 中葯志』III/610-613
 日本では、根を「和の黄芩
(おうごん)」と呼び、黄芩に混ぜて「さしこみ」と称した。
 欧米では、観賞用に植栽する。

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